限界

ふつうにピアノ弾き語りをしとったとき
世の中のたくさんの弾き語りアーティストと同じように
おれはひとりの「弾き語りアーティスト」として
完成されとった。

ルーパーを使い始めてから、おれは全く
未完成のアーティストになった。

曲づくりもいまだに手探りやし、
演奏難度ケタ上がりして精度も落ちるし

全然ひとりのアーティストとして
完成されてない状態でステージに立つようになった。


それは
現時点までに築いてきた完成度を犠牲にしても
限界値そのものを上げる必要を感じたから。


この歳になると
自分の限界くらい、自分で見えるんよ。

ふつうに。

目の前に見える限界に気付かんふりをして
続けるくらいなら、
少し仕掛けてみることにした。


まだまだ未完成で、
その状態でステージに立つこと自体
強烈なもどかしさはある。


やけど
未完成の今しかつくれない、
荒削りで、危なっかしいけどパワーのある
新曲ができた。


４月２３日からやる。


ルーパー使った長編曲が２つ
シンプルな弾き語り曲が１つ

一つ、目指しとったセットリストが完成したから

未完成アーティストの
途中段階ひとまず完成ということで

なんのこっちゃわからんけど

ライブ、見に来てくださーい！